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岩手日報/2017/6/19 12:05
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2017/m06/r0619.htm

水産物異変/資源維持に英知結集を

 岩手、福島、茨城の3県沖で、種が不明のフグが5年前から大量に取れるようになったという。研究者がDNAを解析すると、半数以上が食用フグ2種の雑種だった。
 フグは有毒物を含み、食す際は危険部位を取り除く。しかし、交雑が進むと毒のある部位が変化するため扱いが難しくなる。現在は市場に出す前に選別し排除している。
 交雑の遠因は海水温の上昇にあるとみられている。主に日本海に生息する種が北上、津軽海峡を抜け、太平洋側に多い種と交雑が進んだ可能性が指摘されている。
 海の変化はさまざまな魚にも現れている。日常の食卓でおなじみの魚も激変している。周期的な変動に加え、地球温暖化の影響が及んでいるかもしれない。雑種が見つかる確率が極めて高いフグは、そんな海洋の状況を象徴しているのだろうか。
 近年、本県で水産をめぐる深刻な報告が目に付く。2016年の魚市場の水揚げ量は残念な結果となった。記録のある1994年以降では、東日本大震災により漁業が大打撃を受けた11年に次ぐ低水準だった。主力魚種のサケ、サンマ、スルメイカが軒並み不漁だったことが大きい。
 サケについては震災後の稚魚放流量減少の影響が考えられ、人工的対策による回復は可能と思われる。関係者の尽力が実を結ぶに違いない。
 サンマやスルメイカには資源量に懸念が出ている。特にサンマの減少は、資源管理のルールがない公海で台湾や中国が先取りしていることが要因の一つに挙げられている。
 つまり自然環境の変化と国際競争の激化が漁業に大きな影を落としている。当然、水産加工業も打撃を受ける。
 根本的には世界規模で対策を図る必要がある。自然環境では温暖化防止が重要課題なのは間違いない。国際競争については、持続可能な漁業とするためのルールづくりが欠かせず、国内での公的、自主的な管理も求められる。
 乱獲による資源減少はサバやホッケでも起き、大衆魚が高級魚に変わりつつある。対策は緊急を要する。
 もちろん各地で取り組めることは、なお一層実行していきたい。
 岩手大三陸水産研究センターや県水産技術センターなどは、定置網に入るクロマグロの小型魚を放流する技術開発に挑んでいる。小型魚の漁獲は資源管理上、法的に規制される方向にある。資源を保護し、定置網漁を支える技術に期待がかかる。
 漁業や水産加工の現場と研究機関が連携し、成果を上げてほしい。将来、主力魚種が変わる可能性もある。環境変化を踏まえ、長期的視点で対応を図る必要も出てこよう。     


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