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宮崎日日/2017/6/17 8:05
http://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/http://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_26430.html

骨太方針

◆新たなばらまきを心配する◆
 政府は、経済財政運営の指針となる2017年版の骨太方針を決定した。いずれも今後の歳出拡大に道を開く可能性があり、新たなばらまきの始まりを心配する。
 懸念の第一が幼児教育・保育の無償化だ。方針では、人口減と高齢化が進む日本の生産性を高める人材投資の「第一歩」と明記された。適齢の子どもがいる家計には朗報に違いない。しかし文部科学省の資産では、そのために年7千億円の追加財源が必要という。
問題多い教育無償化
 その財源について方針は、財政の効率化や税、そして新たな社会保険方式の検討を併記するにとどめ、年内に具体化の結論を出すとした。無償化を恒久制度とするならば安定財源が当然であり、見過ごせないのは将来子どもたちに負担が回るような仕組みを許さないことである。国債発行による借金で賄うのはもってのほかだ。
 自民党では現役世代の年金保険料に負担を上乗せする「こども保険」創設が財源の有力案となっているが、問題が多い。負担だけで恩恵が及ばない家庭がある。年金世代の高齢者が負担を免れるのも不公平という批判がある。
 既に生活保護世帯の幼児教育費は無償であり、低所得家庭の負担も補助により抑えられている。その上、経済的に能力のある家庭へまで無償化を広げるべきか。
 教育費の負担を公費で軽減するならば、ほかの歳出を削るか増税で賄うのが基本。その当たり前の議論が今の政権から出てこない点に不自然さを感じざるを得ない。
 近づく次期衆院選での票獲得とか、教育無償化を掲げる日本維新の会を憲法改正で味方に引き込むため、と受け止められても仕方ないだろう。
 そして、もう一つのばらまきの芽が新たな財政健全化目標である。政府は現在、基礎的財政収支を20年度までに黒字化する目標を掲げる。1千兆円を超える借金が増えないようにする「止血」の意味があり、これが達成できてようやく財政再建のスタート台に立つ形だからだ。
失敗隠すための目標
 ところが内閣府の試算では、消費税率を19年秋に10%へ引き上げたとしても8兆円超の赤字が出る見通しという。安倍政権による税収増を期待していたが、当てが外れたためである。
 そこへ新たな目標としてGDP比の債務残高比率引き下げが加わることになった。しかしこれは、前者の目標が達成できない失敗を隠す狙いとしか見えない。
 日銀による超低金利政策の下では債務残高が増えにくい一方で、財政支出を大規模に拡大すればGDPを一時的に膨らませることが可能だ。そうなれば比率は下がり「片方の目標は達成できた」と言い張れることだろう。
 今年の骨太方針に表れた二つの特徴を見ると、安倍政権の4年半で財政規律がすっかり失われた点に気付かざるを得ない。


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