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福井新聞/2017/5/22 8:05
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/121441.html

ユニークベニュー/地域資産/保存から活用へ

 【論説】神社仏閣など歴史的建造物や博物館、美術館を国際的なレセプションや式典などのイベント会場として利用する試みは、「ユニークベニュー(特別な場所)」の活用と呼ばれ、注目が集まっている。観光立国、地域振興の切り札として国が本腰を入れ、全国では既に広まっているようだ。
 文化財利用は保護か活用かの課題がつきまとうが、「地域の象徴」を会場とすることは、すなわち地域文化の発信でもある。その価値を地元が再認識することになり、文化財の保護につながるという意見もある。
 福井県内でも、後れをとることなく積極的に取り組めないか。例えば恐竜博物館での福井国体セレモニーや、北陸新幹線の開業関連セレモニーを福井を代表する神社仏閣で行うなどが想定できる。先ごろ指定された県内の日本遺産の活用策としても面白そうだ。
 ユニークべニューという言葉はまだなじみが薄いが、歴史的建造物や神社仏閣、博物館や美術館など、地域性や希少性があり、特別感のある施設を指す。イベントや見本市、学会やスポーツ大会で活用する考え方は、欧州で広まった。
 英ロンドン科学博物館や豪シドニー美術館は展示室をイベント会場として広く貸し出しているという。2012年のロンドン五輪のマラソンは石畳の足元の悪さなどが問題視されたが、バッキンガム宮殿やセントポール大聖堂などをコースに含み、ユニークベニューのスポーツ活用といえる。
 国の「2014年観光立国に向けたアクションプログラム」では、六つの柱の一つとして「国際会議等の誘致」を挙げ、ユニークベニュー整備を新規で取り上げた。これまでに事例集やハンドブックの発行、ユニークベニューを活用した会議の支援を行っている。
 ハンドブックでは東京・増上寺で開いた旅博覧会前夜祭や、国立新美術館でのファッションショーなどを紹介。事例集にある、カメラ展示会のレセプションを行った横浜市美術館や、国際泌尿学会のレセプションを行った福岡市の川端商店街の例などは、十分参考になるだろう。事例集ではケーススタディとして新潟市の旧小澤家住宅を取り上げている。北前船で栄えた豪商の住宅であり、県内でもあてはまるところは多い。
 市民の結婚式に博物館や公園、地域の商店街などを開放する試みは、県内でも徐々に広がってきた。もう一歩推し進めるには、コーディネーターの配置や利用規定の改定などの取り組みも必要だ。実施にはさまざまな課題もあるが、鍵はやはり柔軟さだろう。「今あるものを上手に活用する」ことは「無い物ねだり」とは比較にならない上等の策に思える。


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