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沖縄タイムス/2017/3/21 8:05
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/89426

沖展/美を感じに出掛けよう

 県内最大の総合美術・工芸の公募展「第69回沖展」(主催・沖縄タイムス社)が浦添市民体育館で開かれている。
 開幕が3連休の初日と重なったこともあって連日、大勢の人たちでにぎわっている。
 今回は一般応募から入賞・入選した563点と、沖展会員・準会員の作品を合わせて計810点を展示。「美の祭典」と呼ぶにふさわしい力作がそろっている。
 絵画、版画、彫刻、グラフィックデザイン、書芸、写真、工芸の7部門・12ジャンルを網羅し、一般応募の受賞・入選者から重鎮までの作品が並ぶ。沖縄の作家が取り組むアートの「現在」を一つの会場で見ることができるのは沖展ならではである。
 頼もしいのは、沖展に新しい感性の風を吹き込む若者らが輩出していることだ。
 彫刻部門は一般応募の受賞者6人のうち5人が学生である。工芸(染色)とともに、ここ数年若手の台頭が著しい部門・ジャンルだ。
 彫刻で一般公募の最高賞となる沖展賞に輝いたのは中国生まれで県立芸術大学博士課程に在学する趙英鍵さん。
 沖縄での生活が延べ6年に及ぶ。沖縄の土を焼いて作った立方体「輪(りん)廻(ね)」で、亡き祖父母の記憶を込め、再生される人間の姿を表現した。存在感にあふれ、初出品で沖展賞という快挙だ。
 沖展発足当初から続く絵画の沖展賞は、鈴木金助さんの「“シリーズ 海への誘い” 白の景色」。沖縄の海に魅せられ、移住して5年。ベニヤなどを素材にした2点1組。白と青をベースに寒色の色調で上品な作品に仕上げ、注目を集めている。
 会場に入ると、絵画教室の講師から受賞作品を目の前にして多くの受講生らが熱心に解説を聞く団体がいる。
 家族連れも目立つ。具象画の前では「色使いがきれい」「懐かしい風景だ」、抽象画の前では「何を描いているんだろうね」と首をひねる。
 作家の思いが表現された作品に共感する一方で、幾何学模様の斬新な構図に驚き、抽象画にあれこれ想像力をたくましくする。
 アートの楽しみ方は人それぞれだろう。作品談議に花が咲くのも、変わらぬ沖展会場の風景である。
 車いすの男性が作品に触れんばかりの距離まで近づいたり、少し離れたりして作品をじっくり鑑賞している。
 3年前に心臓疾患に襲われ、幸い一命を取り留め、リハビリをかねて絵筆を取っている。色彩の濃淡や構図を確認していたという。
 今年から「沖展みんなの1点賞」を創設している。来場者がお気に入りの作品を異なるジャンルから3点選んで投票し、上位3位を決める来場者参加型の試みである。
 土、日には沖展会員による作品解説会が開催され、「プロ」の視点から入賞作品のポイントを聞くことができることも魅力だ。
 沖展は4月2日まで。せわしない生活を送っている人が多いだろう。初春の1日を日常から少し離れた「異空間」で、アートを楽しみに出掛けてみませんか。


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