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北海道新聞/2020/2/25 6:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/396231?rct=c_editorial

親の体罰禁止/暴力に頼らぬ子育てを

 しつけに名を借りた子どもへの暴力と決別する一歩としたい。
 親権者や里親らの体罰を禁じた改正児童虐待防止法の4月施行を前に、厚生労働省が体罰の線引きを示す指針を公表した。
 体罰を「体に苦痛を与えたり、意図的に不快感を与える行為」と初めて定義したことは意義深い。
 しつけ目的でも、たたく、長時間正座させる、夕飯を与えないなどは体罰だとした。危険行為の制止など体罰に当たらない例も挙げ、しつけと体罰の区別を示した。
 民間団体の調査によれば、体罰を容認する大人は6割弱に上る。
 体罰規定に罰則はないが、指針は大人の気づきの契機となろう。
 子育てに悩む親を追い詰めるのではなく、暴力や暴言に頼らないしつけの方法を根気強く啓発し、社会の意識を変えていきたい。
 法改正は、相次ぐ虐待事件でしつけを名目に暴力が正当化されていたのを踏まえて行われた。
 指針は「友達を殴ってけがをさせたので同じように子どもを殴る」「掃除をしないので雑巾を顔に押しつける」などを例示した。
 暴力に限らず、暴言や無視も体罰と同様に見なしたのは重要だ。
 一方で、「社会で生活する上で必要なことを教え伝えていくことも必要」とくぎを刺してもいる。
 では、どうしつければいいのかと途方に暮れる親もいよう。親への支援に力を入れる必要がある。
 指針には「大声で怒鳴るよりも『ここでは歩いてね』と具体的に伝える」などと、体罰によらないしつけのヒントも盛り込まれた。
 親への援助を充実させつつ、あらゆる機会をとらえてノウハウを伝え広げる仕組みが欠かせない。
 体罰は、大人の感情のはけ口となりやすい。大人が自らの怒りへの対処法を学ぶ必要もあろう。
 福井大子どものこころの発達研究センターの研究では、長期間にわたり暴力や暴言を受けて育つと、衝動の抑制や情緒の安定などに関わる脳の部位がダメージを受けることが明らかになっている。
 体罰が子どもの将来を損ないかねないことを共通認識としたい。
 教育現場で体罰を我慢しなくてよいことを教え、SOSを受け止める体制をつくることも大切だ。
 体罰禁止の法改正を機に徹底したキャンペーンを進め、数十年かけて体罰をする親を大幅に減らしたスウェーデンの例もある。
 厚労省も「愛の鞭(むち)ゼロ作戦」として啓発するが、戦略的継続的なキャンペーンが不可欠だ。虐待死を無くす覚悟で取り組みたい。


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