main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

河北新報/2019/12/3 8:00
https://www.kahoku.co.jp/editorial/20191203_01.html

冷戦終結30年/和解より分断が進んだ歳月

 米国など自由主義国とソビエト連邦などの社会主義国が対立した東西冷戦の終結から30年を迎えた。米ソ両首脳が1989年12月3日、終結を宣言し、約40年にわたって続いた戦後世界の主導権争いに終止符が打たれた。
 冷戦時代、民主主義と社会主義とのイデオロギー対立を含んで軍事的緊張が続き、核戦争の寸前まで米ソの関係が先鋭化した。宣言によって緊張は過去のものとなり、自由主義陣営の価値観を基盤とした平和の時代が到来するかに思われた。
 当時、冷戦の終焉(しゅうえん)を歓迎した国際社会は一種の高揚感に包まれた。しかし、その後の30年を振り返れば、残念ながら、そうした期待は世界の現実を完全に見誤った楽観的すぎる未来予測だったと言うべきだろう。
 北朝鮮などの途上国に核兵器は拡散し、民族や宗教の対立が顕在化して地域紛争やテロが続発した。冷戦後に到来したのはむしろ混迷が深まった国際社会であった。和解ではなく分断が進んだ理想とは程遠い世界である。
 混沌(こんとん)とした世界情勢が続く中で台頭したのが中国だ。共産党一党独裁という西側の価値観とは相いれない政治体制を持つ中国は、覇権主義的な姿勢を強め、今、米国や欧州など自由主義諸国からの強い批判にさらされている。
 米国のトランプ大統領の登場によって始まった米国と中国の貿易戦争は、貿易分野から安全保障分野まで、いわば戦線を拡大させた。東西冷戦の終結後に登場したのは、冷戦の主役がソ連から中国に代わった新たな冷戦である。
 この冷戦の特徴は、かつての東西冷戦のような資本主義と共産主義の争いとはやや様相を異にし、ロシアとの軍事的な結びつきを強めた中国の権威主義と、欧米や日本が掲げる人権を含む民主主義の価値観との争いである点だ。
 「国家資本主義」と称して市場経済を柔軟に取り入れた中国は、大経済圏構想「一帯一路」にまで突き進んだ。他方、構想を資金面で支えるアジアインフラ投資銀行(AIIB)は十分には機能していない現状がある。
 不動産バブルによって潤った中国の国内経済は現在、減速傾向が著しい。将来のバブル崩壊は社会の深刻な混乱を呼ぶのは明らかだ。貿易戦争を見ても、産業構造や経済規模、産業のレベルから言って、中国が米国に勝る要素は極めて少ない。
 仮にトランプ米大統領が次期大統領選で再選されなくても、いったん本格化した米中冷戦は、中国が姿勢の転換を図らない限り、続くとみるのが妥当ではないか。
 その際に問われるのは、自由主義陣営の主要な先進国である日本の立ち位置である。米国など各国と結束し、中国の人権抑圧や覇権主義的な行動に対しては、是正を厳しく要求していくべきだ。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて