main menu
サイト内検索
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

新規登録
OpenIDログイン

OpenIDを入力

mixi Yahoo! JAPAN Google BIGLOBE はてな livedoor エキサイト docomo ID

ツッCOM

切り抜き詳細

中國新聞/2019/4/12 10:00
http://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=521525&comment_sub_id=0&category_id=142

五輪相更迭/首相の任命責任は重い

 自民党の同僚議員を東日本大震災からの「復興以上に大事」と発言し、桜田義孝五輪相が辞任に追い込まれた。
 震災の被災者を軽んじ、傷つける信じ難い言葉である。安倍晋三首相は間を置かずに事実上の更迭に踏み切ったが、辞めて済む問題ではなかろう。
 桜田氏は度重なる失言で閣僚としての資質が、問題視され続けていた。任命責任はもちろん、これまで擁護し、続投させてきた首相の姿勢自体が厳しく問われている。決して閣僚個人の問題ではない。
 桜田氏は3月にも東日本大震災の際に国道が「健全に動いていた」と事実誤認の発言をし、撤回に追い込まれた。今月9日には被災地の宮城県石巻市を国会答弁で3回も「いしまきし」と言い間違えてもいた。
 復興五輪を推進する担当大臣としての自覚がなさ過ぎるのにあきれる。少しでも勉強し、被災地に寄り添おうとする意識が全く伝わってこない。被災者から「われわれをないがしろにしているのではないか」と怒りの声が上がるのも無理はない。
 安倍内閣では、被災地を軽視するような閣僚の発言が過去にもあった。2017年に、当時の今村雅弘復興相が「まだ東北でよかった」との暴言を口にし、責任を取って辞任した。
 首相は、ことあるごとに「復興」を政権の最重要課題だとアピールしている。きのうも、桜田氏の辞任を受けて「全閣僚が復興相であるとの認識を再確認する」と強調した。
 だが、首相の言う「復興」が何を意味するのか明確に伝わってこない。そうしたあいまいさが、緊張感の欠如を招いているのではないか。
 復興五輪を理念に掲げる東京五輪の開幕まで500日を切り、国民により幅広い理解と支持を求めなければならない大切な時でもある。その先頭に立つべき五輪相の失言は、改めて政府と被災地の間に大きな温度差があることを浮き彫りにした。
 もともと被災地の復興と五輪の関係性を疑問視する声も強かった。被災地では「復興五輪という言葉だけが一人歩きしている」との声も少なくない。政府には誰のための、何のための復興五輪なのかをきちんと説明する必要がある。
 首相はこれまで野党が求める桜田氏の罷免を拒否してきた。その理由の一つは、桜田氏が二階俊博幹事長率いる派閥のメンバーだからだ。昨年9月の自民党総裁選で、3選を果たした首相を支えた二階派に配慮して桜田氏を入閣させた経緯もある。
 それでも今回、素早く更迭に踏み切ったのは21日投開票の衆院補選や統一地方選後半戦、さらには夏の参院選への影響を最小限に食い止めたいとの狙いからだろう。選挙が理由で重い腰を上げたのだとしたら、内閣の最高責任者としての自覚が足りないのではないか。
 閣僚の辞任は、安倍首相が12年に政権復帰して以来、桜田氏で8人目となる。今月5日には、塚田一郎国土交通副大臣が「忖度(そんたく)」発言で辞任したばかりだ。
 閣僚や副大臣の相次ぐ失言は、長期に及ぶ「安倍1強」体制のおごりや気の緩みの表れと言わざるを得ない。首相は謙虚に政権運営の手法を見つめ直すべきだ。


コメント一覧


 

 

©太陽と風と水, 2011/ info@3coco.org  本サイトについて