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産經新聞/2017/11/14 6:00
http://www.sankei.com/column/news/171114/clm1711140002-n1.html

神鋼の品質不正/統治不全で信頼を失った

 検査データの改竄(かいざん)などの不正を重ねていた神戸製鋼所が、社内調査の結果をまとめた。
 収益を重視するあまり、品質よりも生産量の確保や納期が優先の体質が不正を招いたとした。閉鎖的な社内風土も不正の連鎖を断ち切れなかった要因だという。
 現場による改竄に気付けなかったとする経営陣の責任にも言及した。だが不正が始まった時期や経営陣の具体的な関与の有無などは不明のままだ。「究明」にはほど遠い内容である。
 企業が収益を重視するのは当然である。そのことが組織ぐるみの不正を招いた原因だと釈明することに、違和感をぬぐえない。
 外部有識者による調査委員会が、年内に最終調査をまとめるという。不正の背後にある根本的な原因に向き合わなければ、信頼回復など望むべくもない。
 報告書は、複数の部署で製品の品質データの改竄などが長く続き、多くの社員が不正に関与してきたと指摘した。収益確保のために納期を守ることに追われ、品質を軽視する姿勢が不正を招いたとしている。
 それもそうだが、品質を確保しないこと自体、顧客との信頼関係を裏切り、契約そのものを欺くものだ。製造業としての存在を否定するに等しい。
 長年にわたる品質不正が、日本の製造業への信頼を失墜させた点への反省が感じられない。
 多角化を進めた神戸製鋼は、鉄鋼やアルミなどの金属に加え、発電や建設機械など幅広い事業を抱える。これらの事業は独立採算で運営され、社員の人事交流もほとんどなかった。
 閉鎖的な縦割り組織で収益重視の「身内の論理」が優先され、契約や法令の順守という基本的な責任の放棄につながった。
 それを防ぐのが企業統治だ。神鋼の場合、これまで何度も法令違反などで経営トップが引責辞任している。不正を断ち切れない統治不全は深刻である。
 今回の品質不正では米司法当局なども調査を始めている。国内外からの賠償請求も避けられまい。すでに調達先を神鋼から他社に切り替える動きも出ている。
 同社は本社に品質監査部を設け再発防止に乗り出すというが、どこまで効果があるだろうか。企業統治の立て直しから始めるべきではないか。


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