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日本経済新聞/2017/11/5 4:00
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO23116200U7A101C1EA1000/

100年に1度の変革に挑む自動車産業

 2年に1度の自動車の祭典、東京モーターショーが今日閉幕する。以前より減ったとはいえ、東京・有明の会場には60万人超のファンが足を運んだ。会場ではホンダの電気自動車などが注目を集め、華やかなムードを演出した。
 だが少し引いた目で見ると、いまの自動車産業に浮かれた気分はない。日本車は高品質と効率生産を武器に世界で躍進したが、勢いを持続できるかどうか。車が「100年に1度」といわれる変革期を迎える中で、日本車各社も成功体験にとらわれない、経営や組織のモデルチェンジが必要だろう。
 変革の波は3つある。1つはエンジンから電池に動力源の主役が代わる電動化時代の幕開けだ。2つめはIT(情報技術)の進化で、完全自動運転などの新機軸が意外に早く実現しそうなこと。3つめはカーシェアなどの普及で、所有を前提としない車の利用形態が徐々に広がっていることだ。
 一連の変革によって、日本企業の強みが弱みに変わる恐れがある。例えば日本の人材の特徴は同質性だ。同じようなスキルと共通経験を持つ人たちがチームワークを発揮し、工程の改善や車の品質向上に成果を上げてきた。だが、今後は同質性より、むしろ多様性こそがカギを握るのではないか。
 自動車会社には電動化の柱である電池技術や、自動運転の中核をなすAI(人工知能)人材の蓄積が薄い。その穴を埋めるには、外部の研究者をスカウトしたり、ベンチャーや大学と手を組んだりといった横の連携が不可欠だ。
 様々な背景を持つ人材に活躍の舞台を用意し、企業文化や歴史の異なる会社とも上手に付き合う。そんな多様性重視に向けて経営者がマインドを切り替え、それに沿った組織風土をつくれるかどうか。その成否が各社の変化対応能力を左右するだろう。
 技術革新が加速する時代は「非連続の決断」が必要な時でもある。長年かけて練り上げてきた技術やビジネスの仕方があるとき突然、陳腐化するかもしれない。
 そんな時は思い切りよく過去と決別し、新しい方向に踏み出す勇気が必要だ。日本の半導体が没落した一因は、設計と生産をそれぞれ専門の企業が役割分担する世界の潮流に背を向け、設計・生産一体型の古い方式から脱却できなかったことだ。自動車産業も系列のあり方を含めて事業モデルの絶え間ない検証が欠かせない。


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