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産經新聞/2017/10/13 6:00
http://www.sankei.com/column/news/171013/clm1710130002-n1.html

姉妹市の慰安婦像/友好損なう捏造を許すな

 慰安婦についてのゆがめられた歴史をこれ以上広めさせないため、毅然(きぜん)とした態度で臨むべきである。
 米カリフォルニア州サンフランシスコ市で、中国系民間団体が慰安婦像と碑を設置した。姉妹都市関係にある大阪市の吉村洋文市長は、サンフランシスコ市がこの寄贈を受けるようなら、関係を解消すると述べている。
 碑文は慰安婦について、「日本軍に性奴隷にされた数十万人の女性や少女の苦しみの証拠」などと記している。事実の歪曲(わいきょく)であり、反日目的以外の何物でもない。
 吉村氏の判断は当然であり、この姿勢を貫いてほしい。
 「反日」の意図が明白な団体の意向により、このような像と碑を市が所有し、公共物にする。まともな行政判断とはいえまい。
 吉村氏は今年、サンフランシスコ市に対し再三、慎重な対応を求める公開書簡を送ってきた。
 姉妹関係の見直しに言及した9月末の書簡への返信で、リー市長は「地域に応える」と述べた。寄贈を受けるということだろう。
 碑文の内容は、市の機関が承認したものだ。市議会は2年前、慰安婦像や碑の設置を支持することを決議している。9月22日を「慰安婦の日」とする決議案も先月、全会一致で採択された。
 そこまで市議会が影響を受けていることを、まず深刻に受け止めなければなるまい。
 米国では、中国系や韓国系の反日団体が活発に動いている。そうした住民が多い地域では、議会や自治体がやすやすとその意をくんでしまう。
 日本に対する「歴史戦」の一環ととらえれば、政府の対応は極めて不十分だ。慰安婦をめぐり海外で展開される誹謗(ひぼう)中傷や捏造(ねつぞう)に対し外務省は後手に回ってきた。
 それだけに、提携自治体の長が反対意思をはっきりと示す意味は小さくない。
 今年は両市が提携して60年に当たる。高校生の受け入れなど交流を続けてきた。
 それはそれで貴重な活動だが、日本をおとしめようとする虚偽がなぜ入り込むのか。日本への悪意を許容する都市との関係が悪化するのは、やむを得ない。
 ねじ曲げられた歴史が、像と碑となって後世に伝わりかねない。それは両都市のみならず、日米関係をも損なう。


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